有限会社松浦塗装

屋根の塗装は必要?②

塗装が必要な屋根・不要な屋根

お家の屋根は、瓦・スレート・金属屋根と種類がありますが、それぞれどんな塗装が必要なのか、

塗装以外にはどんな補修が必要なのか、確認してみましょう。

 

◎塗装が必要な屋根材

・セメント瓦・モニエル瓦

・スレート屋根

・金属屋根

 

◎塗装が不要な屋根材

・粘土瓦(日本瓦・和瓦)

このように、ほとんどの屋根は塗装工事が必要となりますが、

塗装が不要となっている粘土瓦にも、適切な補修が必要になります。

 

粘土瓦(日本瓦・和瓦)の補修方法

粘土瓦は塗装が不要な屋根材と言われていますが、屋根全体で見ると、メンテナンス自体は行う必要があります。

瓦は、石灰が主な成分となる粘土上の材料「漆喰(しっくい)」を使って固定されることが多いですが、

漆喰は10年程でひび割れや崩れが発生することがあるんです。

漆喰は、瓦と瓦の隙間を埋めるように詰めてあるため、ひび割れや崩れが出てくると、

雨水が侵入して雨漏りしてしまうことも。

そのため、粘土瓦そのものは30年以上の耐久力があると言われていますが、

瓦を支える漆喰部分を健康に保つためにも、定期的なメンテナンスが大切になります。

 

屋根補修のサインを知っておこう

屋根の塗装や補修の目安は、屋根材の表面に様々な形で表れるため、自身でも確認することができます。

しかし、屋根と屋上がどちらもある造りの場合や、2階から1階部分の屋根が見える場合などを除くと、

自身で屋根の状態を確認するのは難しいですよね。

自身でハシゴを使って屋根にのぼるのはとても危険なので、塗装業者さんに来てもらい、

専門的な目でしっかり屋根を見てもらいましょう。

屋根の調査をしてもらう時、業者さんによっては屋根の上を写真に撮って、見せてくれることが多く、

見積もり提出の際に、写真と解説がまとめられた資料(調査報告書)を作ってくれる業者さんも。

 

【1】色あせ・チョーキング

劣化内容 屋根が劣化し始める、一番最初の兆候ともいえる現象。

「塗装の艶がなくなってきた」

「新築時よりも屋根の色が薄くなってきた」

「屋根の塗装面が白っぽくなってきた」

これらは屋根に起きる劣化の中でも、初期段階に起こりやすい症状です。

築10年未満であっても、これらの症状が出て入れば屋根が傷んできているサインとなるため、塗装を考え始めてほしい時期。

また、表面を手でなでると白い粉がつく現象をチョーキングといい、

紫外線によって塗料に含まれる顔料が分離して、表面に浮き出てきてしまっているんです。

 

【2】コケ・カビ

劣化内容 色あせやチョーキングが進むと、塗装に備わっていた、コケやカビを防ぐ効果が失われてしまいます。

コケやカビは、ツヤが失われた塗装に定着しやすく、繁殖力もあるため、胞子を飛ばして屋根全体に点々と広がります。

見た目にも悪く、清潔感も失われてしまい、キレイな屋根とは言えなくなってしまうのはもちろん、

塗装による保護効果が機能していないとも言えるため、早めの塗装工事が必要です。

 

【3】屋根のヒビ割れ・ズレ

劣化内容 ひび割れ・ズレを放置すると雨漏りの原因になるため、早めの対処が必要。

屋根材がひび割れたりずれてしまうと、雨漏りの原因になる場合があるため、早めの対処が必要です。

スレート屋根は、ほかの屋根材よりもひび割れやすいため、

あなたのお家がスレート屋根の場合は、ひび割れが起きている可能性も。

 

【4】塗装の剥がれ

劣化内容 屋根塗装の効果が無くなっている証拠です。

塗装が剥がれるまで屋根を放置してしまうと、保護膜のなくなった屋根材は雨水を吸収しやすくなり、

傷みが進行してしまいます。

屋根の塗装が剥がれ落ちて、お隣さんの敷地に入り、クレームに繋がることも。

 

【5】破損

劣化内容 劣化が酷くなっており、早めに塗装業者さんを呼んで見てもらってほしいです。

塗装ではなく、葺き替えや重ね葺きなどを行う必要があります。

屋根材が破損して破片が落下すると、下に敷いてある防水シートがむき出しの状態になり、

防水シートを守るものがなくなってしまいます。

そのため、強い雨風や飛来物などで防水シートが傷つけば、雨水が下地へ侵入して雨漏りに繋がる可能性が高いです。

破損した屋根材が落下して、自分たちやご近所さんがケガを負う危険性も出てきます。

 

お家の屋根は、普段見ることも手を付けることもないと思いますが、家族みんなを守ってくれる大事な部分なので、

これからも安心して過ごすためにも、屋根の健康状態を保っておきたいですよね。