屋根塗装の検査がなぜ大切なのか

屋根塗装の仕上がりや耐久性を左右するのが「検査」です。工事が終わってから「ムラが目立つ」「すぐに剥がれてきた」と気づいても、やり直しや追加費用が発生してしまいます。だからこそ、施工前後でしっかり検査を行い、雨漏りや早期劣化のリスクを事前に防ぐことが大切です。ここでは、塗装前と塗装後の検査ポイントを分けてご紹介します。

塗装前の検査で見るべきところ

塗装前の検査では、屋根材の割れや欠け、サビ、コケ、旧塗膜の浮きなどを細かくチェックします。傷んだ部分を補修せずに塗装をすると、どれだけ高性能な塗料を使っても長持ちしません。下地の状態を把握したうえで、高圧洗浄や補修の内容を決めることで、塗装の密着性と耐久性が大きく変わります。

塗装後の検査で必ず確認したいこと

塗装後の検査では、全体の色ムラやツヤ、塗り残しの有無を確認します。特に、棟板金や雪止め金具、屋根の端部などは塗り忘れが起こりやすい部分です。また、足場解体前に写真を撮ってもらい、自分の目でも仕上がりを確認しておくと安心です。

さらに、検査の際には安全面も意識しましょう。無理に屋根へ上がるのは危険ですので、業者に写真や動画で説明してもらう方法がおすすめです。気になる箇所があれば、その場で質問し、納得できるまで説明を受けることがトラブル防止につながります。

業者に任せきりにせず、事前に
・どのタイミングで検査するのか
・誰がどのようにチェックするのか
・検査結果を写真や報告書でもらえるのか

といった点を確認しておくと安心です。工事完了後もしばらくは、ときどき屋根全体や外壁との取り合い部分を見上げてみてください。雨の後にシミが出ていないか、塗料の垂れや剥がれが出ていないかを早めに見つけられれば、保証期間内の無償補修で対応してもらえる可能性も高まります。